発達障害の子どもと勉強について

発達障害にも実はいくつかのパターンがありますが、勉強において良く問題となるものはいわゆる学習障害と呼ばれているものです。

これは、学習全般が苦手とか全体的に成績が悪いというものとは異なり、全般的には知能の発達に特に問題がないと考えられるにも関わらず、ある特定の分野にのみ支障を来すようなものを指します。

例えば、文章を読むことだけがなぜかできないとか、逆に読むことはすらすらとできるのに文字が書けないといったケースがあります。

読み書き以外の分野でも、国語や社会は別に何の問題もないのに、算数の計算だけができないといったことも起こります。

小学校に入学するまでは、勉強と言ってもある意味で断片的なものに過ぎませんから、たとえ一部にこのような症状があったとしても全く気付かれないこともあるかもしれません。

小学校に入学し、科目が分かれて授業が行われるようになり、個別の教科での状況が目に見えて分かるようになる2年生から3年生頃に学習障害ではないかと気づかれることが多いです。

注意しなくてはいけないのは、これは決して怠けているとかふざけているといったものではないことが挙げられます。

不用意に叱ったりするのは問題をより遷延化させる恐れもあり、子どもにあった対処が必要となります。

例えば大きな文字でゆっくり読めるようにするとか、計算であれば単なる数式だけではなく絵を使って視覚化したりするなど、学習方法に工夫を凝らすことが求められます。

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